枠: | パンタグラフを構成する部材で、ヒンジを含む上下の枠から構成されます。菱形は5節のリンク、シングルアームは4節のリンクと舟を水平に保つリンクがあります。 |
舟体: | すり板の局部摩耗を防ぐため架線はジグザグに張られているので、ある幅と、交差架線を引っかけないためのホーンが必要です。舟体は前後に2本が一般的ですが、新幹線用では騒音対策から1本に集約されています。 |
すり板: | 鉄や銅系の焼結合金製とカーボン製が主です。集電容量、離線、摩耗から在来線で4列、新幹線で2列が普通です。 |
舟支え装置: | 上枠と舟体の間にあって、架線と接触する舟体の平衡や円滑な上下動を保ち、架線への追随性を向上させるものです。色々の構造のものがあります |
主バネ: | 主軸と一体となったてこを押してパンタグラフを上昇させます。補正てこ等を設けて作用範囲でより一定の押上力(経験から、5.5kg程度)になるように工夫しています。 |
下げシリンダ: | 空気圧で主軸と一体となったてこを押してパンタグラフを折り畳むもので、バネ力に逆らって動作します。 |
かぎ装置: | パンタグラフを折り畳み状態に保つもので、パンタグラフが下がってくるとかぎクラッチに捕捉されます。上昇させるときは、空気シリンダか電磁弁でかぎを外します。パンタが上昇したら戻しバネでかぎを戻します。 |
台枠: | 車体屋根上の絶縁ガイシの上に乗って、各構成部品を保持するものです。新幹線では走行抵抗や騒音低減のため全体を覆うカバーが付いています。 |
釣合棒: | パンタグラフの形状を保ち、枠が垂直に上下するようにするためのものです。 |
平衡棒: | シングルアームパンタグラフに特徴的なもので、パンタ点の高さが変わっても舟体を水平に保つためのものです。 |